「アレキサンダー」古代ギリシャの同性愛

史劇・戦争
© 2004 IMF Internationale Medien und Film GmbH and Co. 3 Produktions KG 引用元:https://www.imdb.com/title/tt0346491/

古代ギリシャの英雄、アレキサンダーの生涯を描いた歴史大作。

実は同性愛要素のある映画なので、そのあたりを中心に紹介したいと思います。


ギリシャ人の名前って全体的に長くて難しいですね…。

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あらすじ

王の息子アレキサンダーは、両親の愛に飢えヘファイスティオンら同世代の友人との友情に心の平穏を見出していた。

父王が暗殺され若くして王となったアレキサンダーは、数々の戦に勝利して帝国を大きくしていくが…。

作品概要

アレキサンダーとは?

アレクサンドロス3世こと、アレキサンダー

アレクサンドロス大王とも呼ばれています。

古代ギリシャのアルゲアス朝マケドニア王国の王で、軍事指揮官として圧倒的な能力を持ち世界帝国を築いた人物です。


アニメFate/Zeroではイスカンダルという呼び方で登場しているので、そちらの名前で知っている方も多いかもしれません。

ちなみに宇宙戦艦ヤマトに登場するイスカンダル星の名前の由来にもなっています。
(主題歌の歌詞にも「宇宙の彼方イスカンダルへ…」と入ってます)

3時間の超大作

この映画は、アレキサンダーを伝説的な無敵の大王としてではなく人間らしく悩んだり苦しんだりする等身大の王様として描かれています。

主演は「ダンボ」などに出演しているコリン・ファレル

母親のオリンピアス役は「マレフィセント」でおなじみのアンジェリーナ・ジョリー

キャスティングから見てわかる通り母親の圧が強い。

ちなみに母親役のアンジェリーナ・ジョリーと息子役のコリン・ファレルとは

1歳しか変わりません。



上映時間173分

ほぼ3時間の長編です。

当時のギリシャの同性愛事情

作中でも言われているのですが、

当時のギリシャでは男同士の同性愛は珍しくなく、


むしろ戦士の能力を高めあうものとして奨励されていました。


こういったことは映画では省略されることも多いのですが、

この作品は史実に忠実(?)しっかり描かれているのがポイントです。

特に注目なのはアレキサンダーの部下へファイスティオン

この映画では大王の親友(兼恋人)として登場しています。

もちろん男です。

ジャレッド・レトが演じる黒髪ロングのイケメン↓です。

© 2004 IMF Internationale Medien und Film GmbH and Co. 3 Produktions KG 引用元:https://www.imdb.com/title/tt0346491/

幼なじみから親友へ…へファイスティオンとの関係

史実でも少年時代からの幼なじみのアレキサンダーヘファイスティオン

そのヘファイスティオンについて、wikipediaの記事には以下のように記されています。

彼は少年時代からアレクサンドロスの親友で、(中略)家臣として常にそば近くに侍り、トロイの遺跡ではアレクサンドロスが英雄アキレウスの墓に花冠を捧げたのに倣い、アキレウスの無二の親友であったとされるパトロクロスの墓に花冠を捧げている。こうしたことから、彼とアレクサンドロスが一種の男色関係にあったとする説が有力である。

wikipediaより引用




だそうです。


ふたりの出会い

この映画での二人の出会いは

「戦の訓練でアレキサンダーがへファイスティオンと戦って負ける」

というところから始まります。

河原で喧嘩して親友になるみたいな、幼なじみの運命的な出会いという感じで良いですね。

なにより、この出会ったときの子供時代のふたりがものすごくかわいいです。

特に幼いアレキサンダーは、幼いながらも大物になりそうなオーラを放っていて

まさに未来の大王!という雰囲気があります。

ふたりのやり取り

大物オーラにあふれた少年アレキサンダーは、若くして王という重責を負うことになった結果、

思い悩む青年に成長します。

そして親友・へファイスティオンに対して

「愛してるのはお前だけだ」

「一人で寝るのは嫌だ」

などとひたすらへファイスティオンへの愛をアピールしていきます。

一方のへファイスティオンも同様に好意を寄せており

「貴方は私の太陽だ」

という一昔前のプロポーズみたいな発言と共に

アレキサンダーにまさかの指輪をプレゼントします


(そしてそれをアレキサンダーは最期まで指に嵌めている)

結婚指輪」以外に説明がつかないのですが…。

(※作中でアレキサンダーは史実通りに妻も娶ります)

最期は…

へファイスティオンは史実通りアレキサンダーより先に死ぬのですが、

その後、アレキサンダーは絶望に打ちひしがれる日々を経て指輪を嵌めた手を掲げながら後を追うように死んでいきます。

ちなみに史実のアレキサンダーも、

へファイスティオンの死に対してかなりショックを受けたようです。

アレクサンドロスは非常に嘆き悲しみ、投薬を誤ったかどで医師を処刑し、三日間にわたって食事もとらず衣服も整えずにひきこもり、バビロンに1万タラントンを費やして巨大な火葬壇を築き、彼を神として祭るように命じたという。

wikipediaより引用

…めちゃくちゃ悲しんでいるようすが伝わってきます。


医者はとばっちりすぎる。

余談

ところで、

親友のへファイスティオン、妻のロクサネ、お気に入りの小姓(バゴアス)は

みんな黒髪ロングの野性的な美形という似た雰囲気なのですが、

アレキサンダーがそういう趣味なのか、

それとも無意識のうちに親友に重ねているんでしょうか…。

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まとめ

ただでさえ約3時間という長丁場なので、見る前にはアレキサンダーの歴史を少し学んでから見た方がよいかもしれません。

正直、見るだけでけっこう疲れます。

エピソードも切れでナレーション頼みなので歴史に疎いと字幕を追って理解するのも大変でした。

なにしろ私は、初見時にほとんどの登場人物の名前を映画の最後まで覚えられませんでした。

そんなわけで、映画としては少々おすすめしづらいのですが、

萌え映画としてはかなりおすすめできる映画なので、そのあたりで興味を持った方はぜひ。

アレキサンダーが登場する他の作品

アレキサンダーが登場する関連の作品を個人的な好みでまとめてみました。

漫画『ヒストリエ』(岩明均)


アレキサンダーに仕えた書記官エウメネスの物語。

作者は映画化・アニメ化した寄生獣でも有名です。

ヘファイスティオンはちょっと変化球で登場します。

アニメ「アレクサンダー戦記」

荒俣宏の小説が原作。

史実をアレンジした作品で、ヘファイスティオンをはじめ史実の部下が多く登場します。

実はあの小柳ゆきの「あなたのキスを数えましょう 〜You were mine〜」が主題歌

アニメ「Fate/Zero」

英雄を召還するバトルもので、史実はあまり関係ない。

いつもの虚淵玄。

派生作品 ロード・エルメロイII世の事件簿 にはヘファイスティオン(の双子の妹)も登場します。

動画配信サービス情報

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