『ゲイ短編小説集』~英米文学に萌えてみる~

小説

英米文学の作家の中から「ゲイ小説」と称してまとめられた短編集です。

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どんな作品があるか?

タイトルがなかなかインパクトがありますが、がっつりと「ゲイ」が出てくる作品、というよりは「それっぽい」というものが中心です。

24年組さながらに美少年が登場する耽美系の作品もあります。

中にはワイルドの「幸福な王子」まで。

ただ、男女のやりとりが中心で「なんでこれが入ってるの?」というような作品も入っていました。

解説によれば、作家が同性愛者疑惑で作品も女性嫌悪な様子が見られるから、ということらしいので、「ゲイ小説」といってもどちらかというと「作者がゲイかもしれない小説」が正解です。

もっとも、「その作者には他にもっと同性愛っぽい作品があるが、長編しかなかったからやむを得ずこの短編を選んだ」というような部分もあるらしいので、気になったら長編を読め、ということなんだと思います。

個人的によかったもの

・D.H.ロレンス著「プロシア士官」
プロシアで軍人といえば某国擬人化が思い浮かぶ人もいるかもしれません。
軍隊の中での上官と部下の微妙な距離感がよかったです。

・ヘンリー・ジェイムズ著「密林の野獣」
野生の美少年はいいぞ。

・E.M.フォースター著「永遠の生命」
これはいいBL
作者は映画「モーリス」の原作者でもあります。
エリートの男が野性的な美形とうっかり間違いを犯してしまう話。
美形のけなげぶりに萌えます。

・オスカー・ワイルド「幸福な王子」
有名な子ども向けの童話ですが、王子とツバメのやりとりが良いんですよね。
ワイルドはもう一作「W. H. 氏の肖像」という作品も入っています。

こちらは同著者の名作「ドリアン・グレイの肖像」に少し似てるかもしれません。


解説には他の作品の紹介なども載っているので、同性愛的な作品を書く英米文学作家を知りたいという方におすすめしたい一冊。

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