「メゾン・ド・ヒミコ」オダギリジョーのゲイ役に注目

人間ドラマ
引用元:https://www.himiko-movie.com/
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あらすじ

主人公の沙織(柴咲コウ)は、自分と母を捨ててゲイとして生きる道を選んだ(田中泯)を許せないでいた。
ある日、父の恋人・春彦(オダギリジョー)が現れて、父の死期が迫っているので会って欲しいと言われる。
父はゲイバーのママ「卑弥呼」として有名になっていたが、今はゲイのための老人ホームを作って暮らしていた。

マイノリティのための老人ホーム

奇抜な設定ですが、根底に流れるのは優しい愛情の物語

特にインパクトがあるシーンがあるわけでもないのに何か心に残る、そんな映画です。

ホームの中は一見楽しげですが、一歩外に出ると、地元の少年の嫌がらせ行為など、差別の目は多い。

この映画の良いところは、そういった差別の「理不尽さ」を描きながらも、同時に、
卑弥呼や他のホームの人達が自分らしく生きるために家族を捨てた「理不尽さ」も描いているところだと思います。

沙織と母はまさに、彼等が自由に生きるための「被害者」でした。

だから彼女は、ゲイに対する差別的な考え方は変わっていっても、父のことを許せる訳じゃない。

人間ってそんなに簡単に考え方をすべて変えられるわけではなく、でも少しずつ変わってゆく、そんな心の動きが丁寧に描かれています。

オダギリジョーが演じる魔性のゲイがすごい…

とにかくオダギリジョー演じる春彦が素晴らしいです。

白ワイシャツに白ズボンという完全に人を選ぶような服を見事に着こなしています。

この春彦という人物は「ノンケ2人をこっちの世界に引き込んだ」という、すさまじい逸話を持つのですが、

それも納得の色気を放っています。

(特に関係はないですが「西洋骨董洋菓子店」↓を思い出しました。)


その逸話を裏付けるように印象的なのが、
春彦が沙織の上司・細川西島秀俊)と会話するシーン。


細川「昔、男に襲われかけたことがある。痛いに決まってるから逃げたけど」
春彦「痛くない方に回ればよかったのに」
細川「そいつがまたすごいガタイのいい奴で、全然そんな気にならなかったんだ」
春彦「…じゃあ、僕だったら?」


このときの春彦のゆるやかな色気がすごい。

細川も一瞬どきっとして言葉に詰まり、「な、なに言ってんだよ…」と笑ってごまかしていました。

春彦はその後も、無意識のうちに近所の少年を目覚めさせたりしていました。

まさに魔性のオダギリジョー…。

沙織の父・卑弥呼と晴彦の関係

とはいえやはり春彦が一番魅力的になるのは、恋人・卑弥呼(沙織の父)絡みのシーンです。

何も言わず愛する人にそっと日傘を差すシーンは、彼の愛情が伝わってきていいです。

そして終盤、卑弥呼の死期が迫っていることに対する焦りや恐れを沙織にぶつける春彦。

それまでずっと穏やかだった彼だけに、その真摯な気持ちが伝わってきて切なかったです。

まとめ

主人公の柴咲コウを始め、他のキャスト陣も役にとても合っていました。

「自分らしく生きる」ことによって、生き生きと余生を送っているホームの人達、そして彼らの前に迫っている「死」の存在。

さまざまな問題を扱いつつも、それを見ている側に押し付けることのないさり気なさがあります。

テーマがテーマだけに、楽しい!というタイプの映画ではないのですが、ゆるやかな雰囲気の映画が好きな方にはオススメです。

あと超個人的に、細川と春彦のその後が気になります。

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